日常使っている何気ないものが凶器になる

詩人にとって、言葉は凶器になることも出来る。
私は言葉をジャックナイフのようにひらめかせて、人の胸の中をぐさりと一突きするくらいは朝めし前でなければならないな、と思った。
(寺山修司  劇作家、詩人)

詩人じゃなくても言葉は凶器になる。
多くの人は言葉で誰かを傷つけた経験はあるだろう。
僕もついついキツイ事を言ってしまう。

普段は人とのコミュニケーションをとったり、相手に何かを伝える大切な言葉が時には凶器になるから気をつけないと。

普段何気ないのもが凶器になるのは凄く恐い。
ナイフなどは見るからに危ないのわかるので初めから気をつけるが、普段は危険のないものが何かの弾みで豹変するのが恐い。

昨日、東京から来た友人と名古屋の柳橋市場の中にあるビアガーデンに行った。市場らしく魚介類もあり、友人は鮎の塩焼きを選んだ。

なかなかいい型の鮎に粗塩が盛られてあった。それを七輪の上に乗せて焼き始めると。。。

粗塩が弾け飛んだ。
熱せられた熱い塩が顔にめがけて飛んでくる。
まるで散弾銃のように。。。

塩が…
油断していた

普段何気ないのもが凶器になる。

そんな事を体験した
蒸し暑い名古屋の夜だった。