ビジネスに必要な能力を身につけるにはー将棋力とマルチタスク

ビジネスにはいろんな能力が必要とされる。

給料をもらっているサラリーマンもプロなのだ。

だから、プロとして必要な能力は訓練して身につけないといけないと思っている。

ソーシャルメディアサラリーマンのイッシーです。


仕事の担当が変わることで若い後輩に2人に引継ぎをしている。それぞれ特徴があり、それによって教え方を変えているのだがつくづく教えることって難しいと感じる。これまで何度もやってきているのに同じことが通用しないのは性格が違ったり、理解力が違ったり、世代による感覚が違ったり・・・いろんなことがある。


先を読む力

営業だけじゃないけど、先を読む力はビジネスにとってすごく重要な力だと思う。僕はバイヤーの仕事だったり、営業の仕事だったり、社内の仕事もそうだ。

具体的に言うと、

バイヤーはヒット商品を生み出さないといけないので「未来」という先を読む力。営業は常にお客さんとのやり取りが多いので「相手の考え」という先を読む力。

社内では、働くメンバーが潤滑になるよう「自分の仕事からどういう風になったらいいのか」という先を読む力。

とまあ、他にもいろいろあるけど先が読めないといけないことばかりです。


さて、1人のタイプはひと言でいうと自分ファースト。言葉を選んでそういう表現にしましたが、自己中心型とはちょっと違う。自分の思っている事を考えずにすぐ言うクセがあります。

例えば、自分が考えていること悩んでいることを僕に尋ねと時、主語がないのでそれが具体的にどういうことなのかわからない。自分では当然分かっているのでそれを省略するのです。

自分の言いたいことを言うのが第一優先で、相手に伝えて理解してもらうという事は二の次というか考えていません。


先日このことを本人に伝えました。これまで伝えるタイミングを見計らってましたがいい機会があったので。その後は僕に何かを伝える時、意識して伝えるようになりました。これまでついてクセなのですぐには直りませんが、意識して行動し続けるしかありません。でも、素直に行動してくれているのできっと大丈夫でしょう。


こういう事があったのでいろいろ考えていると僕の頭の中に浮かんできたのは「将棋」でした。

相手の1手だけでなく、何手も読みながら対戦する将棋の力はビジネスでも同じだと。

三手の読みと鳥瞰・俯瞰して判断する

将棋の先読みをネットで探していたら、羽生善治さんの情報がありました。

TEDxTokyoでのスピーチで将棋から得た”先を読む”ということについて語っています。「三手の読み」、「鳥瞰・俯瞰して判断する」の話ですが、そうそうこれはビジネスでとっても重要なことです。

(10分弱の動画です。)

僕はバイヤーも営業もしてきたので「三手読み」いうのは凄くわかります。

交渉というのは仕事ではたくさんあります。逆にされることも。

例えば、相手がある事を要求したことに対して、それを可か不可かを答えるのは簡単です。

でも、相手の要求した本質は何かを考えて理解すれば、そのまま100%ではないが、代替案を提案できる可能性があります。「そのままは出来かねますが、こういう事なら可能です。」と。

または、「それを行う代わりに、これをお願いしたい」という事も。

営業なのでお客さんの要望にはお応えしたい。でも、それは自社にとってメリットがあるのか?社内スタッフの作業はどうなるのか?売上・利益はどうなるのか?などの先読みをします。

当然ビジネスなのでお互いウインウインが前提です。ウチだけ泣くのはビジネスではない。

お互いウインウインになるようなアイデアを考えないといけません。商談にそこまで先読みして解決案を出せると営業マンとしては1人前です。

とは言え、2手、3手の読みは経験がないとできません。いっぱい経験を積んで多くのカードや引き出しを持てるようになること。まずは自分のことだけでなく相手の1手先を感がることからスタートです。


マルチタスクが苦手

もう一人は、複数の事を同時にすることができない。

マルチタスクとは、コンピュータ用語で「1つのコンピュータで複数の処理を同時に行う」ことで、ビジネスの場では「1人で複数の仕事を同時にこなすこと」という意味で使われます。


ある作業を教える時、Aも確認しながらBもどうなっているかを見て判断する。という指示をするのですが、数回同じこと教えても何かが忘れている。

だれでも経験することでしょうが今回はかなり強敵。まあ、これは僕の試練だと。。。(笑)


いい機会なのでちょっと僕も調べました。どうしたらいいのか?を。

1つは、無意識レベルまでに持っていく。

確かにそうですね。わかりやすく言うと自動車免許を取得して初めて自分一人で運転する時はカーステのラジオの話なんか聞けかなったですよね。前方も後方も横も注意しながら運転しないといけないのにMCのトークなんて聞けない。(笑)

でも、経験を重ねて行き運転する必要なことが無意識レベルまでになれば、運転しながらラジオを聞くことは簡単になります。料理も同じですよね。複数の料理が女性にできて男性が苦手なのは無意識レベルまで経験をしていないから。アレを煮込んでいる間にコレを切ることができる。という判断は経験をしないとできない。


2つ目は、シングルタスクの連続。

実際、仕事ではこれが一番使えるかも。なかなか無意識レベルまで持っていくのは時間がかかる。

短時間に集中して1つの事をこなして連続的にやって行く。

アレやって

コレやって

ソレやって・・・

優先順位を間違わず、効率よく短時間でする。


無意レベルにするのとシングルタスクの連続


これをどうやって具体的にやってもらうかですね。

それがカギ。



人は教える間に教えられる。

  [ルキウス・アンナエウス・セネカ] (1世紀・古代ローマの政治家・哲学者・思想家・詩人)


これで僕もひとつ賢くなりました。

あとは実行です。