ブーム(仕掛け)の麻薬と在庫の痛み〜食品業界の悩み

今日はバレンタインデーですね。
毎年、ジェイアール名古屋タカシマヤのバレンタイン特設売り場を見に行くのですが今年は行けてません。規模も売上も多くいろんなお店が出店し、しかも売上ランキングが表示しているのでどのお店が人気なのかわかります。今日、覗きに行けるかなぁ〜
ソーシャルメディアサラリーマンのイッシーです。


売上至上主義の麻薬


恵方巻の大量廃棄からゴディバの「義理チョコをやめよう」という広告なので度々フードロスという話が上がります。
特にバレンタインは昔から在庫の悩みは尽きません。
チョコレート工場では、バレンタイン後にファクトリーアウトレットをします。また、東京では会場を借りてアウトレット販売をする。行ったことのある方もいらっしゃるでしょうがかなりの行列で集客しています。

そりやぁ、安い価格で美味しいチョコが買えますからね。

食品は賞味期限があるので長期間在庫する事が出来ません。ましてやバレンタインという付加価値をつけた商品はその日が過ぎると価値がなくなります。商品デザインやらパッケージデザインがバレンタイン仕様になっているものが多い。

だから、安ければ食べる中身は同じじゃんとアウトレット品を買うのです。

恵方巻も同じです。節分が過ぎればただの海苔巻き寿司。しかも賞味期限は即日レベルで短い。

生産の見込み数はありますが、ビジネスで昨対より少なくする所はなかなかない。だから毎年余る。いろいろ細かな要因はあるでしょうが主にはこんな感じでしょうね。

在庫も怖いが
売り損じも怖い

売上販促を行うには仕掛けてブームを作るのはこれまでは成功の1つでした。
しかし、食品業界にいて痛感するのは
「ブームは怖い」
と。。。

ブームになって生産が追いつかなず、設備投資や雇用を増やして対応したはいいが、ブームが去った後は大変です。倒産した所もある。

そんな出来事を何度も見ていると
ブームよりロングセラー品がいいなと。

すごい勢いで売上はできるが
いつ終わるのかが心配なのです。
食品は特に在庫になったら廃棄が待っている。

今日は、ハッピーバレンタイン
愛を伝える日なのに
こんな記事ですいません。

僕は作る現場の方へ愛を届けたい
あなたの作った食品が
多くの人に届くように

昔書いた賞味期限1/3ルールという問題もありますが、フードロスが少なくなる世の中にしたいですね。