マイノリティーが美しく、強く、輝く時。~最近観た映画3作品


さあ, 私の登場よ 

私は我が道を歩んでる 見られることも怖くない

悪いとは全く思ってないわ 

 これこそが私だから


もう3月ですね。そろそろ春が来るので気分も変ります。

ソーシャルメディアサラリーマンのイッシーです。


さて、最近観た映画の中から3作品を紹介します。他にもいい映画はあるのですが(スリービルボードとか)、これらの3作品には共通のキーワードが浮かんだのでブログに書いてみようと思ったのです。

それは、タイトルにある通り

マイノリティー


マイノリティーとは、「少数」や「少数派」という意味の言葉です。特に社会問題を扱うときによく使われます。


まず、先日公開した「15時17分、パリ行き」

クリント・イーストウッド監督の実話の映画です。ここずっと実話の映画を撮り続けている。

2015年8月21日に起こった鉄道でのテロ事件を救った青年たちの話ですが、その主人公たちは実際の人であり、役者ではありません。しかも、列車の乗客も撃たれた男の人も本人という再現ドキュメントのような映画です。よく撃たれた人は引き受けたと思う。トラウマになっちゃうのではと勝手に心配するくらい。でも、観ると素人は思えないし、彼らが本人とは知らない人はわからないくらいです。実際僕は撃たれた人も本人とは後で知りました。



主人公の3人の青年は子供の頃同じ学校で、問題をお越して校長室でよく会い仲良くなった落ちこぼれ達です。担任には、1人はシングルマザーだから・・・とか、もう1人は落ち着きがないからADHD(注意欠陥・多動性障害)じゃないかって言われる。そんな彼らは大人になり、人の役に立ちたいからと2人は軍隊に入ります。そして、努力して入隊しましたが軍隊でも落ちこぼれです。その後、久しぶりに3人で会ってヨーロッパを旅行しようという話。クリント・イーストウッド監督は普通の男というか弱い男を輝かせるのが上手い。ラストシーンには思わずグッときた。男だからというのか親というのか純粋な主人公の気持ちも相まって心が揺さぶられました。



2作目は、「シェイプ・オブ・ウオーター」

ゴールデングローブ賞のノミネート作品であり、もうすぐ発表があるアカデミー賞の有力作品で話題になっている。先に公開した「スリー・ビルボード」」と一騎打ちという話ですが、観終わったあとは、まあそういう話になるのは理解できた。僕は観る前に大人のおとぎ話という事を聞いていてあまり期待はしていなかった。監督は「パシフィック・リム」という映画を作ったマジンガーZ大ファンなオタク監督ギレルモ・デル・トロという偏見もあった。

が・・・一気にそのイメージは崩れ去った。

ギレルモ・デル・トロ監督すませんでした。


話は、子供の頃に川に捨てられ、声がでなくなり、深夜に政府の極秘研究所で清掃員として働くイライザとその研究所に居たアマゾンから連れてこられた半魚人との恋の物語。イライザは美人でないし、朝からバスルームでオナニーはするし、半魚人はグロイ。正直、あのオナニーシーンは要らないと観ている時にずっと思っていた。でも、観終わったあとには変わった。半魚人はキスをすると王子様になるわけでもないし、イライザはガラスの靴を履くとキレイなドレスを身にまとい美人になるわけでもなし。何も変わらないけど段々美しくなっていくし、半魚人もカッコよく見えるのだ。そしてその描写が美しい。どんどん美しい世界に引き込まれていく。。。。

タイトルを直訳すると「水の形」。ふと星の王子様の名言である「大切なものは、目に見えないんだよ」という言葉が浮かんだ。


ツイートしましたが、ポスターはこっちのが僕は好き。




3作目は、ちょっと前に公開している「グレイテスト・ショーマン」

昨年観で感動した「ローガン」でウルヴァリンの役を終えたヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画。雰囲気は「アナ雪」に似てるなと思いましたが、僕はディズニー映画も劇団四季も好きなので楽しめました。歌というか音楽がいいのでiMaxシアターかDolbyatomsという音響のいいホールで観た方がいいです。吐息や声の迫力などが違います。

さて、話は地上でもっとも偉大なショーマン”と呼ばれた19世紀に実在したアメリカの興行師P・T・バーナムの半生を描いた話。ショーを成功させるためにマイノリティーな人を集めた。映画では「ユニークな人募集」と。大人になっても背が伸びない小人。巨人、髭の生えた女性、全身入れ墨男など・・・社会的差別の対象であった人々を集めた。周りからの批判もありながらショー波乱万丈の物語に。という内容です。

いろんな歌がありますが、象徴的な歌は髭の生えた女性レティが歌う「This Is Me」が一番象徴的です。レティ役のキアラ・セトルの歌声はハンパない。


でね、すごい動画を見つけちゃった。

この記事を時間をかけて書いている内に5回観たけど5回泣けてくる。

「魂を揺さぶる歌」とはこういうのを言うんだと思う。

キアラが監督やヒュー・ジャックマンらの前で初めてのセッションをする時、彼女は怖くてマイクの後ろの方から歌っていた。しかしどんどん前に出て行き、周りの人たちも変り一気に空気が変わって行くのだ。映画を観た人にはわかると思うが、あのキアラが歌うのが怖い?って・・・と思うだろう。

だからね、この動画は映画を観る予定の人は観てからの方がいいのでは?とも思う。

そこは自己判断で。(笑)

映画を観た人は是非この動画を観て欲しい。

歌詞の和訳もあります。



さあ, 私の登場よ 

私は我が道を歩んでる 

 見られることも怖くない 悪いとは全く思ってないわ 

 これが本当の私だから 


私は大きな波を送って それらをかき消すわ 

 これが本当の私なの